地域に密着した
新たなコミュニティづくり

SCDは、「多世代」「多種目」「多志向」に合わせた種目が用意され、地域に密着し活動するクラブ「総合型地域スポーツクラブ」として厚木市に誕生いたしました。サッカー、陸上競技、運動能力向上(コーディネーション)教室、大人の健康運動教室があります。基礎体力、運動能力、健康の向上はもちろんのこと、子どもの「心」のサポートもしていきます。思いやり、やる気、競争心、友達との関わり、ルールの意味など、人の痛みをわかることのできる、いわゆる「情操教育」をおこないます。

また、スクール活動や指導者派遣の他、地域市民の誰もが参加しやすいスポーツイベントを開催。競技力向上から市民の健康をサポートし、地域に密着することによって地域の和を創造し、新たなコミュニティづくりの役割を果たす目的があります。

Sport Culture Development

Sports
運動・スポーツ
Culture
文化・教育
Development
発展・発達

スポーツから学ぶことの出来る「礼儀・常識・知恵」を同時に指導するとともに、スポーツを真剣に取り組むことにより、「人を励ます力」「人を許す力」「人を愛する力」等の情操教育もおこない、スポーツを通して世界に向けた人材育成、人格形成、社会貢献に取り組んでいきます。ここで培われた人間力をもとに、広く豊かな考え方を身につけてほしいという願いがあります。

昨今、子どもたちの体力低下や運動能力低下が社会の大きな問題として取り上げられています。こうした状況ではスポーツに対する価値観が「スポーツの得意な子」と「スポーツの苦手な子」とで二極化されます。これでは、誰もが有する「スポーツを楽しむ」機会が失われてしまい、非常に残念なことだと思います。そこで、誰もがスポーツを楽しめるようになるトレーニングが必要ではないでしょうか。スポーツをより楽しくするためには、「自分の身体を知る」「今よりも身体が動くようになる」といった自己能力の開発が最も重要です。自己の身体能力の向上を目指したトレーニングを通じて、他人と比較ではなく、自分自身との比較をしながら、スポーツをすることがもっと楽しくなるように指導をしたいと思います。

また、SCDは「健康」にも着目しています。規則的な運動は、健康においても大変重要なことです。子どもの場合には、遊びにより体力、集中力、運動能力等が向上します。しかし現在テレビゲームなどの普及により、屋外で遊ぶ子どもが減少しています。そのため、体力低下はもちろんのこと、子どもでありながら子どもらしさを失い、非健康体になり、心と体のバランスまでも失われています。高齢者においては、運動能力の低下や免疫力を失ってしまうのは、高齢化したという理由からだけではありません。むしろ多くの場合は、運動を行わなくなったことが原因です。運動を行わなければ、筋力、持久力、バランス感覚、柔軟性が低下し、日々の身体活動に影響がでます。それとともに、健康にも影響を及ぼします。血液の上昇、骨粗鬆症、糖尿病、心筋梗塞、骨格筋の代謝悪化などを引き起こします。このような、生活習慣病を防ぐためにも、現代社会での運動の大切さ、必要性を理解していただき、多くのみなさまに「場所」を提供し、ともに楽しく体を動かすことができればと思っています。

指導理念・指導方針

個々が秘めている無限の可能性を、
子どもたちの未来に繋げていく

子どもたちが自ら考える環境作り、新たな可能性を引き出すための環境作り、そして、子どもたちを始めコーチや保護者も含めて楽しめる環境作りを目指します。さらに、その場にいるすべての人が全力で行い、楽しみ、チャレンジできる環境を作ります。何事にも全力で取り組むことに重点を置き、どんな壁にも逃げずに飛び込んでいけるような「明るい子どもらしさ」の育成を目指します。

自分で考え、自分で判断し、自分自身をコントロールし行動する能力を身につけ、自分達で「考える力」を伸ばすために、SCDでは「与えすぎない」「やりすぎない」「言い過ぎない」をベースに指導にあたっています。個々が秘めている無限の可能性を引き出し、広げることが子どもたちの未来に繋がると信じているからです。目先の勝利ではなく、子どもたちの将来に向けての指導を心がけています。

コーディネーショントレーニング

コーディネーション能力 ≒ 調整力 ≒ 運動神経

コーディネーショントレーニングとは、「カラダを巧みに動かす能力」のことを言い、1976年の「ベルンシュタインの問題」に端を発し、1970年に旧東ドイツの運動学者マイネルのスポーツ運動学を基盤に、シュナーベルが中心にコーディネーションの基本的概念を体系化した理論です。その後、競技スポーツ現場を中心に研究と実践を重ね、各競技のプログラム開発の基礎を築いたとされています。

日本では「調整力」と呼ばれ、カラダの動きをコントロールする情報系・神経系のトレーニングとして位置づけられています。コーディネーション7つの能力がひとつひとつ単独で機能するのではなく、複数の能力が組み合わされ、相互に関連し合いながら運動が行われます。

スキャモン

子どもの成長に合わせた
量と質を経験させる

SCDでは身体の成長に合わせ、必要な量と質を調整しトレーニングを行なっています。身体の成長はスキャモンが提唱した「発育発達曲線」を参考にしています。スキャモンの発育発達曲線を参照すると、神経系統は生まれてから5歳までに80%の成長を遂げ12歳でほぼ100%になります。この時期は、神経系の発達の著しい年代で、さまざまな神経回路が形成されていく大切な過程となります。神経系は、一度その経路ができあがるとなかなか消えません。

例えば、一度自転車に乗りこなせるようになると何年間も乗らなくても、いつでもスムーズに乗れることができることから理解できると思います。この時期に神経回路へ刺激を与え、その回路を張り巡らせるために多種多様な動きを経験させることは、とても大切なことです。子どもが成長していく時点では、器官や機能は各々の発達をしていきますので、あるひとつの課題に対しても、吸収しやすい時期と、吸収しにくい時期が出てきます。そこで、最終的に大きな成長を期待するなら、最も吸収しやすい時期に、その課題を与えていくのが最適な方法です。